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ある王様の話と、記憶を失った者たちのお話。

むかしむかし。

とても賢く、とても優しい王様がおりました。
優しい妃と優しい家来、優しい民に囲まれて、とてもとても幸せでした。

けれど、その幸せは長くは続きませんでした。

王様の愛するお妃さまが亡くなられ、王様は深く悲しみました。
しかし、王様はもっともっと深い悲しみに気付いてしまいました。

それは、お妃さまを忘れていくことでした。

お妃さまの声、ぬくもり、思い出。
月日を重ねるにつれ、王様の記憶はひとつ、またひとつ失われていきました。



とうとう王様がお妃さまの顔さえも忘れてしまったころ、
王様が治めていた国の跡には、大きな大きな都市が作られました。

王様は今も、暗いくらい地下室に閉じこもっています。
傍に仕えていた魔術師が哀れに思い、王様に言いました。

「大切な記憶は失われなどしない。貴方は悲しみのあまり思い出そうとしないだけです。」

王様は言います。

「すべて失われる。何も残らない。何も残らないなら最初から何も残さない方が良い。」

試してみましょうか、と魔術師が天井に手をかざすと、
街の夜空にいくつもの星が流れました。

星は街に住む者たちの中から、特に強い記憶を持った者たちを選び、
その大切な記憶を奪ってしまいました。

王様は言います「誰も思い出すことなどできない」
魔術師は答えます「必ず思い出すでしょう」

5人が呪いに打ち勝ち、大切な記憶を思い出すとき、

約束の日は訪れる。


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